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溶接機講習その3。 [雑記]

講習4日目。

この頃になってくると他の講習者の人たちとも打ち解けてきて良く話をするようになってきました。道場コースのほか3人の人たちは全員が県外から参加しており、なかには毎日、和歌山から通ってる人も!

今回は携帯の撮影ではありますが、画像ありです!とりあえず前日の復習もかねて裏ビートを出す練習。
溶接機講習02.jpg
右から二本目のビートが裏ビートです。

裏返すと・・・、
溶接機講習03.jpg
左から二本目の鈍い色の物が裏ビートで、ただ端にビートを引いた物も多少、裏が出てしまってます。
まあ、レベルは決して高くは無いですが見れるレベルかと。前日の残念な物の画像があればよかったんですが・・・。
鉄とアルミはバックシールド無しで裏が出せるとのことでした。鉄はわかるけどアルミも?って疑問でしたがアルミは融点の高い酸化皮膜が表面を酸化から守ってくれるとの事。なるほどね~。

この日はSUSのJIS検定体験もやらせていただきました。開先加工をした・・・5mmくらいだったかなのステンレスの溶接。二回ビートを引きます。一回目はバックシールドをしながら裏波溶接。2回目は同じくバックシールドをしてのリービングで溶接。
溶接機講習06.jpg
溶接機講習07.jpg
油断・・・ですね。一発では裏が出せず表を再度ナメて裏を出してから、リービングしました。そしてそのリービングも最初の数cmバックシールドを忘れてましたので少し変色して酸化してるのがわかるかと思います。ま、体験ですから(笑)一応これくらいなら試験には合格するらしいです。

リービングていうのはざっくりと言うならばトーチを進行方向だけではなく、進行方向に対して左右にも振りながらビードの幅をだす技法。
溶接機講習08.jpg
どれ位がカッコいいかなあっと、いろいろ試してみました。←カッコかい!

自由に練習していい時間がかなり沢山あるので、溶接機の気になる機能やら条件設定をひたすら試し倒しました。またこの機能はどういうシチュエーションで使う物ですか?とか、逆にこのシチュエーションはどーやってやればいいですか?とかとか。質問も沢山しましたがダイヘンの社員さんたちは誰一人として嫌な顔せず真剣に教えてくれました。
でもまあ、たまにはこんな息抜きも(笑)
溶接機講習09.jpg

特にいいなと思った機能がAC-DCハイブリットtig溶接。
溶接機講習10.jpg
いろいろ条件変えて試してみました。
本来アルミは交流で溶接します。表面を覆う酸化皮膜の融点が高く、母材が溶けても皮膜が邪魔をして溶接できないため皮膜をクリーニングする必要があるためです。細かい説明はハショりますが交流の場合、電極がプラスとマイナス交互に入れ替わります。そして電極側がプラスになった時にクリーニング効果が得られ皮膜を破壊。アルミの溶接が可能になります。
そしてこのハイブリットtigはパルス溶接のような感覚で交流と直流が切り替わります。これによるメリットは一般に溶け込みが浅くなりがちなアルミ溶接の溶け込みを深くできる。電極の消耗が押さえられる。の大きく二つ。
乱暴な説明で恐縮ですが、交流で皮膜を破壊して直流で溶け込みを深くするといった塩梅。電極の消耗はプラス時に大きくなりますので単純に電極がプラスの時間が短いので消耗が少なくなる。直流溶接は基本、電極マイナスです。

講習5日目。

5日目は丸一日実技でした。この前の日も色々試したし、質問しました。ですが一日実技となると・・・それ以上に(笑)
溶接機のパネルにある機能はすべて説明してくれるのですが、この機能はこんなシチュエーション、こんな風に使います。っといった説明のあとに練習といった流れの繰り返しなのですが自分はガンガン質問して興味のある機能を重点的に試したり、練習してました。普通、講習ってそんなことすると『イヤ、後でやるから・・・』みたいなよろしくない雰囲気に包まれるかと思いますが、ダイヘンの社員さんはそんなことが一切無かった。

ご自由に使ってくださいっと、鉄、ステン、アルミの様々な厚さの材料が用意されてました。そのなかにステンの0,5mmの薄板。
溶接機講習11.jpg
突合せで溶接しようとしましたがこの有様。穴だらけ。
どうしたらいいでしょう?と言う質問に
倉庫の奥からわざわざ治具を引っ張り出してきてくれて、溶接条件のアドバイスを受けやってみると・・・。
溶接機講習12.jpg
でけた!(感涙)

記念に持って帰っていただいてかまいませんよ。との事でしたので、遠慮なく。
工作 263.jpg
右から数cmのとこで確認で止めましたのでビードが切れてます。
工作 264.jpg
裏はバックシールドしてなかったのでちょっと酸化してますが、治具がある程度、酸素、遮断してくれたようでまあまあきれい。

画像にあるのはほんの一部。もっと沢山、練習してます。非常にいい講習でした。自腹で6万はキツイに変わりませんが、それでも元はとれたな~。っと大満足。

本当の所、今、CNCフライスを作ってますが実はその予算でtig溶接機を買う予定でした。まあ今後、予算が作れればまだ検討するつもりです。今回の講習でかなり溶接機の機能とその効果を理解できました。今回の経験を元に確実に溶接機選びに的確な物をチョイスできると思っています。最近は素人でもtig溶接機を導入する方が増えてるように思います。この講習はプロだけでなく、そういった方にもお勧めできると思います。溶接と言うものがわからないと言う人こそ得るものは大きいのではないかと。
予算や時間に合わせて初級(二日間)、中級(二日間)、tig一日コースと三つに分けて、あるいはどれか一つだけでも受けれます。ですが個人的に思う分にはできれば道場コースでまとめて受けてしまった方がいいのかな。と思います。というのも、やはり短い期間で受ける場合、講師の人が自分の技量を見極め切れない時間の割合が多くなるのではと思います。まとめて受けるとそれがかなり短くなりますので自分に合わせてもらった指導を受けれると思います。

あっそうそう、ダイヘンでは溶接の理屈や技能の解説を収録したDVDを出してます。ですが非常に高価な値段設定。このDVDも講習中に見ることができました。

ん~、JIS検定受けようかな~。でも・・・予算がな~(苦笑)



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コメント 1

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コメント失礼致します
今度同じ道場を予定してるのですが、溶接面は持参した方が良さそうでしょうか
当時の持参品の雰囲気情報が有れば教えてください
by お名前(必須) (2022-11-30 23:15) 

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